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飲食店のリピーターを増やす方法:常連客が育つ仕組みづくり

執筆者 Ludovic Frank 公開日 読了時間 1 分
小さなカウンター席で常連客を笑顔で迎え、いつもの一杯を用意するバーテンダーのイラスト

「新規のお客様は来るのに、2回目につながらない」。多くの飲食店経営者が抱える悩みですが、数字で見ると外食はもともとリピートで成り立っています。ホットペッパーグルメ外食総研の「飲食店リピート実態&リピート要因調査」(2019年10月発表)によると、外食利用のうち77.3%がリピート利用。新規は全体の2割強しかありません。

つまり、集客の主戦場は「初めてのお客様をどう連れてくるか」より「一度来たお客様にどう戻ってきてもらうか」。しかもリピーターの予約は、顧客台帳と予約管理が無料で使えるViteUneTableのような自社予約で受ければ、送客手数料が1円もかかりません。グルメサイト経由の新規予約には来店人数ごとの従量課金がかかるのと対照的です(詳しくはグルメサイトの手数料比較で解説しています)。

マーケティングの世界では、新規獲得はリピーター維持の5倍のコストがかかるという「1:5の法則」と呼ばれる経験則もあります。厳密な統計ではありませんが、送客手数料の仕組みを見れば、飲食店では実感に近い話ではないでしょうか。

この記事では、常連客が自然に育つ「仕組み」を、順を追って整理します。

大前提:料理・接客・清潔感に勝る施策はない

同じ調査で、リピートする理由の1位は「料理がおいしい」で69.6%。「コストパフォーマンスがよい」の48.6%を大きく引き離しています(首都圏の外食利用者対象、2019年)。

正直に書くと、ここが崩れていたら以下の施策は全部無駄です。ポイントカードもLINEも、料理と接客と清潔感(いわゆるQSC)の代わりにはなりません。逆に言えば、味と居心地に自信があるのに常連が増えない店は、「思い出してもらう仕組み」と「予約しやすい仕組み」が欠けているだけ、というケースがほとんどです。

お客様を覚える:顧客台帳が常連づくりの土台

常連になってもらう第一歩は、こちらがお客様を覚えることです。

  • 来店履歴:何回目の来店か、前回はいつか
  • 好み:よく頼む料理、飲み物、席の好み
  • 配慮事項:アレルギーや苦手な食材、記念日

紙のメモでも始められますが、予約をネットで受けていれば、予約台帳に履歴が自然に蓄積されていきます。「2回目のご来店ですね」「前回は窓際のお席でしたね」の一言が言えるだけで、お客様にとってその店は「自分の店」に変わります。

ひとつ注意点。名前や電話番号、ましてアレルギー情報は個人情報です。個人情報保護法は件数にかかわらずすべての事業者に適用されるので、利用目的の範囲で使う、スタッフ間で見える場所に放置しない、予約対応以外の目的に勝手に使わない、という基本は守りましょう。

再来店につながる連絡チャネルを1つ持つ

覚えているだけでは、お客様は思い出してくれません。こちらから自然に思い出してもらうチャネルを1つ用意します。

  • LINE公式アカウント:日本の飲食店ではいちばん現実的な選択肢です。友だち追加してもらえば、季節メニューや空席情報を無理なく届けられます。予約導線との組み合わせ方はLINEで予約を受け付ける方法にまとめました。
  • メール:予約時にメールアドレスを預かっている店なら有効です。ただし宣伝メールには本人の同意が必要(特定電子メール法)なので、「お知らせを送ってもよいか」を予約時に確認しておきます。
  • InstagramやGoogleビジネスプロフィール:フォローしてもらえれば、プッシュではなくても接点が続きます。

頻度は月1〜2回で十分。売り込みより「今の季節はこれがおいしい」という情報のほうが、再来店のきっかけとしてよく働きます。

再来店の「きっかけ」を設計する

思い出してもらったら、次は「今度の週末に行こう」と思わせるきっかけです。

  • 季節メニュー・期間限定:「牡蠣が始まりました」「新蕎麦入りました」は、それだけで再来店の理由になります
  • 記念日の把握:予約時に誕生日や記念日を伺っておけば、翌年の声かけにつながります
  • ショップカード・スタンプ:単純ですが、財布の中で店を思い出させる装置として今も機能します
  • 常連向けの小さな特典:割引よりも「一品サービス」「新メニューの先行案内」のような、関係性を感じられるものが向いています

値引きで呼ぶリピートは値引きが終わると止まります。きっかけは「お得」より「また食べたい」に寄せるのが長続きのコツです。

予約のハードルを下げる:思い立った瞬間に予約できるか

「また行きたい」と思った瞬間は、営業時間外かもしれません。電話しか予約手段がない店は、その瞬間の何割かを取りこぼしています。

  • 24時間受け付けられるネット予約ページを持つ
  • GoogleビジネスプロフィールやInstagramのプロフィールに予約リンクを置く
  • LINEのリッチメニューから予約ページに飛べるようにする

ViteUneTableの無料プランなら、この自社予約の導線を月額0円・手数料0%で用意できます。リピーターの予約に従量課金を払う理由はありません。

リピート率を測って、仕組みを回す

最後に、感覚ではなく数字で見る習慣です。厳密な計算は不要で、予約台帳を見ながら「今月の予約のうち、2回目以上のお客様が何組いたか」を数えるだけでも十分傾向がつかめます。

  • 再来店が少ない月は、連絡チャネルの発信が止まっていないか
  • 初来店から2回目への転換が弱いなら、1回目の体験(料理・接客・会計まわり)に原因がないか

月に1回、この2つを見直すだけで、施策の空回りをかなり防げます。

よくある質問

飲食店のリピート率の目安はどれくらいですか?

業態や立地で大きく変わるため、万能な目安はありません。外食利用全体ではリピートが77.3%を占めるという調査(ホットペッパーグルメ外食総研、2019年)がありますが、これは市場全体の話です。他店との比較より、自店の先月・先々月との比較で改善を見るほうが実用的です。

「1:5の法則」とは何ですか?

新規のお客様を獲得するコストは、既存のお客様を維持するコストの5倍かかる、というマーケティングの経験則です。厳密な統計というより語り継がれてきた目安ですが、グルメサイトの送客手数料が新規予約ごとにかかる飲食店では、構造的に近いことが起きています。

常連客への割引はやるべきですか?

割引そのものより、「覚えてもらえている」と感じられる特典のほうが効果的です。一品サービスや新メニューの先行案内など、関係性ベースの特典なら利益を削らずに続けられます。恒常的な割引は客単価を下げ、やめたときに関係も切れやすいのが弱点です。

LINEとメール、どちらを使うべきですか?

迷ったらLINE公式アカウントです。日本のお客様にとって受け取りが自然で、無料プランから始められます。予約時にメールアドレスを必ず預かる業態(コース中心の店など)なら、メールも十分機能します。どちらの場合も、宣伝を送ることへの同意を先に得ておくのが前提です。

顧客情報の管理で気をつけることは何ですか?

個人情報保護法は、扱う件数にかかわらずすべての飲食店に適用されます。予約対応という利用目的の範囲で使う、第三者に渡さない、アレルギーなどの配慮情報はとくに慎重に扱う、この3点を守ってください。紙のメモを客席から見える場所に置くのも避けましょう。

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