飲食店がLINEで予約を受け付ける3つの方法:費用と仕組みを解説
お客様が毎日開くアプリで予約を受けられたら、電話の取りこぼしもグルメサイト経由の手数料も減らせる。そう考えて「LINEで予約を受けたい」と調べる飲食店経営者は年々増えています。実際、LINEは予約チャネルとしてもリピーター育成チャネルとしても、日本の飲食店に最も身近な選択肢のひとつです。
ただし「LINEで予約を受ける」と一口に言っても、やり方は大きく3つあり、費用も手間もまったく違います。この記事では、公式機能「LINEで予約」の仕組みから、月額0円から使えるViteUneTableの予約システムとリッチメニューを組み合わせる無料の方法、トークでの手動対応の注意点まで、順番に整理します。
公式機能「LINEで予約」とは:仕組みと対応システム
「LINEで予約」は、LINE公式アカウントのプロフィール画面に予約ボタンが表示され、お客様がLINEアプリの中で予約を完結できる公式機能です。ポイントは、この機能は単体では使えないこと。ぐるなびやebica(エビソル)といった連携パートナーの予約システムに申し込み、パートナー側の審査が通ってはじめてボタンが表示されます。予約はパートナーの予約台帳に入る仕組みです。
この分野は2026年に大きく動きました。トレタは2026年2月25日にLINEヤフーの連結子会社になり、2026年8月26日には「トレタ予約台帳」と「LINEで予約」のリアルタイム連携を開始しています。LINE経由の予約に手数料はかからないとトレタは説明しています(ベンダー発表)。LINEヤフーグループには一休.comレストランもあり、LINEを起点にした飲食店予約の囲い込みは今後さらに進む見込みです。便利になる一方で、予約データが特定のプラットフォームに集中していくという側面は頭に入れておきましょう。
LINEで予約を受け付ける3つの方法
方法1:公式機能「LINEで予約」を使う(連携パートナー経由)
すでにぐるなび・ebica・トレタなど連携パートナーのシステムを契約しているなら、この方法が最も自然です。お客様はLINEの中で予約が完結し、店側は使い慣れた予約台帳で一元管理できます。注意点は、パートナーとなる予約システムの契約が前提になることと、サービスによっては月額費用や送客手数料が発生することです。
方法2:リッチメニューに自社予約ページのリンクを置く(無料でできる)
LINE公式アカウントのリッチメニュー(トーク画面下部の大きなメニュー)やあいさつメッセージに、自社の予約ページのURLを置く方法です。タップすると予約フォームが開き、お客様はそのまま日時と人数を選んで予約できます。どの予約システムでも使える上、LINE側の追加費用はゼロです。
ViteUneTableなら無料プランで自社予約ページを作れて、予約が何件入っても手数料0%。リッチメニューにリンクを置くだけで、「LINEの友だち→自社予約」という導線が月額0円で完成します。グルメサイトの送客手数料を減らしたい店には、自社予約を増やす戦略の入り口としても相性のいい組み合わせです。
方法3:トークで手動対応する(おすすめしない理由)
「LINEのトークに予約希望が届いたら手で返信する」という運用も可能ですが、常設の方法としてはおすすめしません。営業中はトークを見られず返信が遅れる、日時や人数の聞き漏らしが起きる、予約台帳への転記ミスやダブルブッキングの温床になる、と構造的に穴が多いからです。お客様の名前や連絡先はトーク履歴に残るため、個人情報の扱い(アクセスできるスタッフの範囲など)にも配慮が必要です。トークは問い合わせ対応にとどめ、予約は方法1か方法2のフォームに誘導するのが安全です。
LINE公式アカウントの料金:無料でどこまでできるか
LINE公式アカウント自体の料金は3プランです(2026年9月にLINEヤフー公式ページで確認、税別)。
| プラン | 月額 | 無料メッセージ通数 |
|---|---|---|
| コミュニケーション | 0円 | 200通 |
| ライト | 5,000円 | 5,000通 |
| スタンダード | 15,000円 | 30,000通(超過分は約3円/通〜) |
リッチメニューや予約リンクの設置はどのプランでも可能なので、予約導線を作るだけなら0円で始められます。費用がかかるのはメッセージ配信を増やしたときです。たとえば友だち1,000人に月3回一斉配信すると3,000通で、コミュニケーションプランの200通では足りず、ライトプランが必要になります。まずは0円で予約導線を作り、友だちが増えてからプランを上げるのが定石です。
予約チャネルからリピーター育成チャネルへ
LINEの本当の強みは、予約のあとに続く関係づくりです。来店したお客様に友だち追加してもらえば、新メニューや季節のコースの案内を直接届けられます。メール配信と違い、友だち追加という行為自体がお客様の意思表示なので運用しやすいのも利点です(配信を望まない方はいつでもブロックできます。案内の頻度は月数回程度に抑え、割引だけに頼らないのが長続きのコツです)。
予約システム側に顧客台帳があれば、「常連のAさんが今月まだ来ていない」といった気づきをLINE配信につなげられます。予約の受け皿と顧客台帳を無料で用意して、配信チャネルとしてLINEを重ねる。この組み合わせは、広告費をかけずにリピーターを増やす仕組みとして、規模を問わず機能します。
よくある質問
「LINEで予約」は無料で使えますか?
機能自体の利用料はかかりませんが、ぐるなび・ebica・トレタなど連携パートナーの予約システムに申し込むことが前提です。パートナー側の月額費用や手数料はサービスごとに異なります。費用をかけずにLINEから予約を受けたい場合は、リッチメニューに自社予約ページのリンクを置く方法なら0円で実現できます。
「LINEで予約」に対応している予約システムはどれですか?
ぐるなび、ebica(エビソル)、トレタなどが連携パートナーです。パートナーへの申し込みと審査の完了後、LINE公式アカウントのプロフィール画面に予約ボタンが表示されます。対応状況は変わるため、最新のパートナー一覧はLINEヤフーの公式ページで確認してください。
LINEのトークだけで予約を受けても問題ありませんか?
法律上の問題はありませんが、運用上のリスクが大きい方法です。返信の遅れ、聞き漏らし、台帳への転記ミス、ダブルブッキングが起きやすく、トーク履歴に残る個人情報の管理にも気を配る必要があります。トークに予約希望が届いたら、予約フォームへ誘導する運用をおすすめします。
友だちへのメッセージ配信に同意は必要ですか?
LINEの場合、お客様自身による友だち追加が配信を受け取る意思表示にあたり、不要になればブロックで簡単に停止できます。とはいえ配信のしすぎはブロックの最大の原因です。予約のリマインドや本当に価値のある案内に絞りましょう。
「Google で予約」とLINE予約はどちらを優先すべきですか?
役割が違います。「Google で予約」は検索やマップからの新規のお客様を拾うチャネル、LINEは一度来たお客様をリピーターに育てるチャネルです。理想は自社予約ページを中心に置き、入口としてGoogleを、再訪の導線としてLINEを併用する形です。全体像は予約システムの比較記事で整理しています。
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