レストランボードとどう違う?無料の予約システム同士を正直に比較
「無料の予約台帳なら、リクルートのレストランボードで十分では?」。よく受ける質問ですし、半分は正解です。レストランボードは基本料金0円で使える完成度の高い予約台帳アプリで、導入店舗数も多く、大手が運営する安心感もあります。
それでも比較する価値があるのは、「無料」の中身が両者でかなり違うからです。この記事では、リクルートのレストランボードと、送客手数料のない予約システムViteUneTableを、公式ページで確認できる情報だけをもとに正直に比較します(確認日:2026年9月)。
レストランボードの良いところ(先に認めます)
- 基本料金0円(公式の表記どおり)。予約管理・顧客管理・テーブル管理といった台帳の基本機能は無料で使えます
- 同じAir IDでAirレジ(無料POSレジ)やAirペイと連携でき、レジ・決済・台帳をまとめられる
- リクルートが運営し、ホットペッパーグルメのネット予約と空席情報を自動連携できる
ホットペッパーグルメの集客力を軸に営業している店なら、レストランボードが最も自然な選択です。ここに議論の余地はありません。
「無料」の境界線:どこからホットペッパー契約が前提になるか
見落とされがちなのがここです。レストランボードの公式ページには、一部機能について次の注記があります。
※オプション機能、もしくはホットペッパーグルメとのご契約が必要です。
この注記が付くのは、メッセージ配信、ホームページ作成、ネット広告配信といった機能です。そして肝心のネット予約の受付は、ホットペッパーグルメとの連携が前提になっています。公式マニュアルでも、自社ホームページ用の予約ツールは「ホットペッパーグルメに掲載している店舗」が対象で、受け付けた予約はホットペッパーグルメの予約の仕組みを通ります。
つまり構造はこうです。
- 台帳だけなら本当に無料(電話予約を手で入力して管理する使い方)
- ネット予約を受けたければホットペッパーグルメ掲載が前提になり、ネット予約には予約ごとの手数料とポイント付与料が発生します(公式のネット予約プランのページでは、ディナー1人あたり150円(税抜)+50ポイント、ランチ40円(税抜)+10ポイントと案内されています。2026年9月確認)
「台帳は無料、ネット集客はリクルート経由で従量課金」というビジネスモデルであり、それ自体は誠実な設計です。ただ、比較するなら「無料の台帳」ではなく「予約が入ったときにいくら動くか」で見るべきです。
ViteUneTableとの違いを表で
| 比較ポイント | レストランボード | ViteUneTable |
|---|---|---|
| 基本料金 | 0円 | 無料プランは0円(期間制限なし) |
| ネット予約の受付 | ホットペッパーグルメ掲載が前提 | 無料プランから自社予約ページで受付 |
| 予約ごとの手数料 | ホットペッパー経由の予約に手数料+ポイント付与料 | 0円(手数料0%) |
| 多言語対応 | 日本語中心 | ゲスト向けに37言語 |
| 「Google で予約」 | 非対応(連携先のホットペッパーグルメも2026年9月時点では未接続とされます。要確認) | スタンダードパック(税抜€29/月〜)で対応 |
| ノーショー対策 | リマインドは連携機能に依存 | スタンダードパック+ノーショー(税抜€49/月〜)でカード仮押さえ |
| エコシステム | Airレジ・Airペイと連携 | 単体の予約システム |
本質的な違いは4つ
- 予約1件あたりのお金の動き。ViteUneTableは無料プランでも自社予約ページからのネット予約に手数料がかかりません。レストランボードでネット予約を受ける場合、ホットペッパーグルメ経由の従量課金が前提です。月の予約数が多い店ほど、この差は大きくなります。試算の考え方はグルメサイトの手数料比較にまとめています。
- 集客の思想。レストランボードはリクルートのエコシステム(ホットペッパーの送客力)を活かす道具、ViteUneTableはGoogleビジネスプロフィールや自社サイトから自社予約を受ける道具です。新規集客力ではホットペッパーに分があり、リピーターと指名検索を手数料ゼロで受ける点ではViteUneTableに分があります。
- プラットフォームへの依存度。レストランボードの顧客情報やネット予約導線はリクルートのサービス群と結び付いています。掲載をやめるとネット予約導線も見直しになります。自社予約中心なら、この依存は生まれません。
- 料金の通貨。正直な弱点として、ViteUneTableの有料パックはユーロ建てです(税抜€29は2026年9月のレートで約5,000円。為替で変動します)。無料プランだけを使う分には関係ありませんが、有料機能を検討するなら知っておくべき点です。
どちらを選ぶべきか(両方という答えもあります)
- ホットペッパーグルメの送客が売上の柱:レストランボード一択です。手数料は「広告費」として管理しましょう
- 自社予約を増やして手数料を減らしたい:ViteUneTableの無料プランで自社予約ページを作り、Googleビジネスプロフィールからの導線を整えるのが近道です
- 移行期:ホットペッパー掲載+レストランボードを維持しつつ、常連には自社予約ページを案内する併用が現実的です。主要な予約システムの比較記事も参考にしてください
よくある質問
レストランボードは本当に無料ですか?
台帳機能(予約・顧客・テーブル管理)は基本料金0円で使えます。ただしネット予約の受付やメッセージ配信などは、オプション機能またはホットペッパーグルメとの契約が前提で、ネット予約には予約ごとの手数料とポイント付与料(ディナー1人あたり150円(税抜)+50ポイント、ランチ40円(税抜)+10ポイント。公式・2026年9月確認)が発生します。
レストランボードだけで自社サイトからネット予約を受けられますか?
自社ホームページ用の予約ツールはありますが、公式マニュアルではホットペッパーグルメに掲載している店舗が対象とされており、予約はホットペッパーグルメの仕組みを通ります。掲載なしで自社予約だけを受けたい場合は、ViteUneTableのような独立した予約システムが向いています。
ViteUneTableの無料プランに制限はありますか?
無料プランは期間の制限なく使えて、予約数に応じた手数料もありません。「Google で予約」やリマインドメールなどの機能はスタンダードパック(税抜€29/月〜)以上での提供です。
両方を同時に使えますか?
使えます。ホットペッパーグルメ+レストランボードで新規集客を受けつつ、常連や指名検索のお客様を自社予約ページに誘導する併用は、手数料を段階的に減らす現実的な方法です。ダブルブッキングを避けるため、どちらを正とするか運用ルールだけ決めておきましょう。
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