食べログの手数料と代替手段:無料掲載との賢い付き合い方
日本で飲食店を経営していて、食べログと無関係でいられるお店はほとんどありません。口コミの蓄積、点数、検索流入。その集客力は本物です。一方で、ネット予約が入るたびにかかる送客手数料や、有料プランの月額費用が経営を圧迫しているのも事実です。
この記事では、食べログの料金体系を公式情報ベースで整理し、「やめる」のではなく費用をコントロールしながら付き合う方法、そして無料の予約システムViteUneTableのような自社予約チャネルとの併用を解説します。
食べログの掲載料金:無料プランと有料プラン
食べログへの基本掲載は無料です。店舗情報の管理や口コミへの返信は0円のままでもできます。集客を強化したい店舗向けには有料プランがあり、広告代理店の公表資料(2026年2月時点)では月額はおおむね次のとおりです(公式には要問い合わせ)。
| プラン | 月額(税抜) |
|---|---|
| 無料プラン | 0円 |
| ライト | 10,000円 |
| ベーシック | 25,000円 |
| プレミアム5 | 50,000円 |
| プレミアム10 | 100,000円 |
有料プランの主な価値は検索結果での優先表示です。飲食店が密集するエリアでは、無料掲載のままだと有料店舗の後ろに埋もれやすくなります。
ネット予約の従量課金(送客手数料)はいくら?
食べログのネット予約は、導入費用・固定費0円で、実際に来店した人数に応じて課金される従量制です。公式の店舗向けページによると、ランチタイム(6:00〜15:59)は1人100円、ディナータイム(16:00〜翌5:59)は1人200円(いずれも税抜)。キャンセルになった予約には手数料はかかりません(価格確認:2026年9月)。
具体的に計算してみましょう。ディナーのネット予約で月150人が来店するお店なら、送客手数料は月30,000円、年間では約36万円です。有料プランと併用していれば、その月額も上乗せされます。1件1件は小さくても、積み上がると人件費1人分に近づいていく。これが「食べログ 手数料 高い」と検索される理由です。
無料掲載の現実:自店のページに他店の広告が出る
意外と知られていないのが、無料プランの店舗ページには近隣の競合店の広告や人気店ランキングが表示されるという点です(有料プランでは非表示にできます)。つまり、せっかくお客様が自店のページまで来てくれても、そこから他店へ流れる導線が存在します。
これは食べログが悪いわけではなく、広告モデルの仕組みとして自然なことです。ただ、店舗側は「無料掲載=無条件にプラス」ではないことを理解した上で、自店のページを自分でコントロールできるチャネル(公式サイト、Googleビジネスプロフィール)を並行して育てる必要があります。
点数をめぐる裁判は決着、残った教訓
食べログの点数アルゴリズムをめぐっては、焼肉チェーン運営会社(韓流村)が2019年のアルゴリズム変更で点数が下がったとして提訴し、2022年6月の東京地裁判決ではカカクコムに3,840万円の賠償が命じられました。しかし2024年1月の東京高裁で食べログ側が逆転勝訴し、2026年3月に最高裁が上告を退けたことで食べログ側の勝訴が確定しています。
法的には決着しましたが、この裁判が残したのは「点数は運営会社のアルゴリズム次第で変わる」という事実です。点数や掲載順位という自分では動かせない変数に売上を依存させすぎない。これが店舗側にとっての実務的な教訓です。
食べログをやめるべき?現実的な付き合い方
正直に言えば、食べログを完全にやめるのが正解のお店は多くありません。新規のお客様との接点、蓄積された口コミ、百名店のような企画の影響力は、他の手段では簡単に代替できないからです。現実的なのは「新規獲得は食べログ、2回目からは自社予約」という役割分担です。
- 新規のお客様は食べログ経由で構いません。送客手数料は新規獲得コストと割り切ります。
- 一度来てくれたお客様には、会計時やショップカード、Googleビジネスプロフィール経由で自社予約への導線を用意します。リピーターの予約にまで1人200円を払い続ける必要はありません。
- 予約の一元管理を整えれば、電話・食べログ・自社サイトの予約が1つの台帳にまとまり、ダブルブッキングも防げます。
ViteUneTableの無料プランなら、自社サイトやGoogleビジネスプロフィールからの予約受付を月額0円・手数料0%で始められます。人数あたりの課金は一切なく、予約が何件入っても費用は変わりません。有料のスタンダードパック(税抜€29/月〜、1ユーロ≈170円換算で約5,000円、2026年9月のレート)を選んでも、食べログの有料プランの半額以下です。ユーロ建てである点は正直にお伝えしますが、為替を考慮しても月額固定・手数料0%という構造は変わりません。詳しい移行の考え方は脱グルメサイトの完全ガイドで解説しています。
なお、食べログは2024年6月からインバウンド(訪日客)向けネット予約を開始し、カード登録によるキャンセル料請求機能も備えるなど、店舗側の保護も強化しています。一方で「Google で予約」には2026年9月時点で対応していないため、Google検索・マップからの直接予約を受けたい場合は、対応する予約システムを別途用意する必要があります。
よくある質問
食べログの送客手数料はいくらですか?
ネット予約で実際に来店した人数に応じて、ランチ1人100円、ディナー1人200円(税抜)です。導入費用や固定費はかからず、キャンセルされた予約には課金されません(2026年9月時点の公式情報)。
食べログの有料プランの料金は?
広告代理店の公表資料(2026年2月時点)では、ライト10,000円、ベーシック25,000円、プレミアム5が50,000円、プレミアム10が100,000円(いずれも月額・税抜)とされています。正式な金額は食べログへの問い合わせが必要です。
食べログをやめたら集客はどうなりますか?
新規のお客様との接点が減るリスクは現実にあります。多くのお店にとっては、退会ではなく「新規は食べログ、リピーターは自社予約」という併用で手数料の総額を抑えるのが現実的です。
食べログの代わりになる無料の予約システムはありますか?
ViteUneTableの無料プランは、期間の制限なく月額0円・手数料0%で自社予約を受け付けられます。ただし食べログのような検索・口コミの集客力はないため、代替ではなく併用と考えるのが正確です。
食べログの点数は操作できますか?
できません。点数はカカクコムのアルゴリズムが決めるもので、その変更の妥当性は2026年3月に最高裁で決着しています。店舗側でできるのは、料理と接客の質を上げ、口コミに丁寧に返信することだけです。
あわせて読みたい
飲食店向け予約システムのおすすめ比較:手数料と料金で選ぶ2026年版
送客手数料の有無、月額費用、ノーショー対策。飲食店向けの主要な予約システムとグルメサイトを、同じ基準で比較して選び方を整理しました。
飲食店の予約プラットフォーム勢力図:依存しない予約戦略
トレタのLINEヤフー傘下入り、Woltの撤退。プラットフォームは動き続けます。再編の波に左右されないための、自社予約を核にした予約戦略を整理しました。
予約確認とリマインドで直前キャンセルを防ぐ方法
リマインドの目的は「思い出してもらう」だけではありません。黙って来ないお客様を、席を売り直せる早めのキャンセルに変えることです。例文つきで手順を解説します。